社会福祉法人の監事とは?

社会福祉法人には、必ず「監事」と呼ばれる方が必要になります。私自身も監事を依頼されて就任しております。
これは、株式会社でいう監査役のようなものです。
監事は、社会福祉法人の他、医療法人等にも設置が義務付けられていますが、ここでは、社会福祉法人における監事について、説明していきます。

監事って何するの?

具体的に監事の役割は、大きく分けると以下の3つが挙げられます。
①理事の業務執行の状況及び法人の財産の状況についての監査、または意見の表明
②監査報告書の作成並びに理事会及び所轄庁への報告
③評議員会への報告、また報告時の理事に対する評議員会の招集の請求

特にイレギュラーな案件が無ければ、通常、②の業務のみになることが多いです。作成された財務諸表(貸借対照表、資金収支計算書、事業活動収支計算書、財産目録など)について監査し、特に問題なければ、監査報告書に記名押印し、それを財務諸表と共に決算書類として、税務署や市区町村へ提出します。

監事の任期や人数は?

監事には、どんな人がどれぐらいの長さで就くのかを説明します。

①監事の任期は?
「2年を超えない範囲」で定款で定める期間なので、通常は2年とする場合が多く、ま
た再任可能なので、同じ人が就くのが常態化しています。

②監事の人数は?
2名以上とされています(社会福祉法では1名以上とされていますが、社会福祉法人は
定款に則して運営することが厳格化されており、それを示す社会福祉法人定款準則では2
名以上とされていますので、2名以上となります)。

③監事に就くのはどんな人?
2名のうち1名は「財務諸表等を監査し得る者」、もう1名は「福祉事業について学識
経験を有する者又は地域の福祉関係者」である必要があります。
こうなると、必然的に、監事には、公認会計士や税理士が就くケースが妥当と考えら
れますし、実際、そういったケースは多く見受けられます。再任されることが常態化す
るのも、法人の財務状況に精通することになるからとも言えます。
ちなみに、「学識経験者」「地域の福祉関係者」は、社会福祉に関する教育・研究者、
社会福祉関係の行政に従事した経験者、社会福祉協議会等団体の役職員、民生委員や児
童委員、医師や看護師等保健医療関係者など、こちらは、前者よりも幅が広くなってい
ます。

まとめ

社会福祉法人の経理は、社会福祉法人会計基準という、株式会社の経理よりもやや幅が広く特殊な基準により運営されていますので、社会福祉法人を専門とする公認会計士等は多いようです。
監事という立場上、当然、親族のように当該法人に密接に関わりのある人は監事には就くことはできません。
法人にとって耳が痛い話をいただいても、「第三者から見て公正妥当です」と報告していただけるようなお話を、しっかりして下さる方が、監事には相応しいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

港区の新橋税理士法人の代表社員をしています。 公認会計士・税理士 2014年9月に税理士法人を設立し代表社員に就任しました。 新設法人から創業100年を超える老舗企業まで税務顧問をしています。 http://shinbashitax.tokyo/